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環境・生活・風習

屋号とワラビナー(童名)

屋号とワラビナー(童名)
(2008年 竹富島)

☆家にも名前がある

ヤマト(内地)でも地方の農村などに行くと、苗字ではなく屋号で呼び合う
習慣が残っていたりします。また、歌舞伎界では昔から伝統的に屋号があり、
舞台で「○○屋~っ!」という威勢の良い掛け声を耳にした方もいるでしょう。

同じ苗字と血縁が多い沖縄では、家の通称である屋号で各家庭を識別し、
また高齢者には「ワラビナー(童名)」という、戸籍上の本名とは別の名前を
持つ人もいるので、屋号とワラビナーを知らなければ、話が通じないことも。

続きがあります。
屋号とワラビナー(童名) 石垣島にて

幼い頃呼ばれていた名前が大人になっても通用するのは、地域社会では
よくあること。長男には祖父、長女には祖母、次男以下の者には伯叔父と
同じ童名が付けられることが多かったそうです。

黒島で実在したワラビナーには、こんな名前があります。(幸地厚吉著「さふじま」より)
男子:サマ、サム、モーサ、モウシ、タル、ジル、カナ、マチンガニ、イサマなど。
女子:マイチ、イカビ、ウムイチ、ナサ、ミダ、ナビ、カマド(ハマド)、ブント、クヤマなど。

ちなみに、ワラビナーを持つおじぃおばぁたちは自分の本名を「学校名」と
言っていました。学校では、さすがにワラビナーは通用しなかったのかも。

屋号とワラビナー(童名)

屋号は、家の苗字を沖縄風に読んだものとか、先祖の職業とか家の場所、
珍しいのでは、何代か前の先祖に何かあだ名がついていて、そのあだ名が
屋号になっていたりします。面白いですね。しかもマニアックです。

私の母の実家にも屋号らしきものがありました。確か「せんべいや」だったと
思います。もちろん今では誰も煎餅など焼いていませんし、この屋号を知って
いるのは、今となっては本当に昔からそこに住んでる人だけかもしれません。
私は「せんべいやの分家の孫」と言えば、自己紹介が済みました。

黒島でも、特に東筋(あがりすじ)集落なら屋号はいろいろ覚えてしまった。
まさかここで、○○さんちの屋号は○○○ヤーですと書くわけにもいかないので
紹介はしませんが、興味がある方は「沖縄 屋号」等のキーワードで検索を
かけてみてください。ほかの島のユニークな屋号を見ることができるかも~。



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