マーペたちが連れて来られたのは、当時密林地帯だった石垣島の野底。
人々は懸命に土地を開墾していきますが、恐ろしい伝染病「マラリア」が…。
移住者たちは次々と病に倒れていきました。マーペも熱にうなされ、愛しい
カニムイが住む黒島をひと目見たい一心で、野底の山を登り始めたのです。

　野底林道にて。

ところが、必死の思いで山頂にたどり着いたマーぺーの前には、
視界を遮るかのように沖縄最高峰の於茂登岳がそびえていた…。



悲しみと絶望に打ちひしがれたマーペは、両手を合わせるように天を仰ぎ、
そのまま岩になってしまった…。同じ八重山にいても、当時は一度離れたら
再会することは難しかったのです。強制移住の歴史が生んだ悲しいお話。

「つぃんだら節」は、この伝説を基にした切ない唄です。

1．サア　とぅばらまとぅ　我（ばん）とぅや　ヨースリ
　　　　童（やらび）からぬ遊び友（とぅう）ら
　　　　ツィンダラ　ツィンダラヨー
　　　　かなしゃまとぅくりとぅや　ヨースリ
　　　　小ゆさからぬ睦（むつぃ）り友ら
　　　　ツィンダラ　ツィンダラヨー

2．サア　しぃまとぅとぅみで思ふだら　ヨースリ
　　　　ふんとぅとぅみで思ふだら
　　　　ツィンダラ　ツィンダラヨー
　　　　沖縄（うきな）から御意志（ういし）ぬ　ヨースリ
　　　　美御前（みょうまい）からぬ御指（うさ）しぬ
　　　　ツィンダラ　ツィンダラヨー

3．サア　しぃま別（ばか）りで追（う）ふぁられ　ヨースリ
　　　　ふん別りで追ふぁられ
　　　　ツィンダラ　ツィンダラヨー
　　　　うばたんがどぅけなり　ヨースリ
　　　　野底（ぬすく）ぬ分（ば）ばきられ
　　　　ツィンダラ　ツィンダラヨー



あなたと私は、子供の頃から遊んできた
　愛しい人と私は、幼い頃から仲睦まじい間柄だった

この島で、この村で共に生きてゆこう思っていたのに…
　首里王府のお達しで、王様からのお指図で

島分けで引き離され、村分けで引き離され
　私が海を渡って、野底に連れてこられた

強制移住で生まれ島を追われた人の悲しみが伝わってきますね。

＜歌詞を調べたり、参考にさせて頂いたページです。＞
ゆんたくBar 『きしの屋』さんの記事
つぃんだら節／久場山越つぃ節　歌・三味線　比嘉清

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携帯から更新しますね。ハァー。そろそろ買い替えないとダメなのかしら。