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がんになって思ったことレビュー・感想

「さよならタマちゃん」を読んで



何かしている方が気が紛れるので
ブログも更新しちゃいます。
書くことは苦痛ではないので。

「さよならタマちゃん」
35歳で精巣腫瘍と肺転移が発覚し
つらい治療に耐えた男性が描いたマンガです。

※ 以下、一部ネタバレになるような引用があります。



私が初回の抗がん剤治療のために入院する直前、
夫がこのマンガを読み、ウルウルと感動していました。
では私も…と借りて入院し、昨日はヒマだったので
一気に読んでしまいました。病室のベッドで。
いやー。泣ける。
でも、泣いているのが皆にバレると気まずいので
鼻をかんだり、溢れる涙を拭ってごまかし…←バレバレ?

精巣腫瘍は比較的若い男性に見つかるがんの一つで
抗がん剤の効果も期待できる場合が多いとか。

抗がん剤の副作用である吐き気を止める薬が合わずに
主人公はつらい吐き気に苦しみ、嘔吐を繰り返して
10kgも体重が落ち、精神的にもドン底の状態になります。
妻の献身的なサポート、同室の患者さんにも励まされて
ドン底から這い上がり、立ち直る過程は読み応えあります。

退院も間近になったある日、
主人公は前から気になっていた同病の患者さんと話します。
彼は、異変に気付きながらも忙しさを理由に受診せず
主人公よりも症状が進行している状態でした。
もっと早く受診していれば…と、彼が思いを打ち明けます。

「忙しかったのはホントだけど、
命より大切な用事なんてひとつでもあったのかな?
今すぐ病院に行けって、あの時の自分に言いたいよ」
(「ひとりとひとり」より)

命より大切な用事なんて無い。
本当にそう思います。
私の母はがんの治療が間に合わず亡くなりました。
私は当時とっくに成人した大人でしたけど
大切な人を失った喪失感や後悔の念は
ほかの物事で簡単に埋められるようなものではありません。

もうひとつ、心に染みたフレーズをご紹介します。

命の代わりに失くしたものは たいして重要じゃない

僕は生きてる
何度でも どこからでも やり直せる
(第21話より)

今日、初回の抗がん剤点滴が無事に終了。
終了して30分後にシャワーを…汗がすごくて。
で、夫が面会に来て話していたらムカムカしてきて(笑)
ダンナ様にムカついたわけじゃなく、副作用だから。
出された食事をしばし見つめ…結局食べて、後悔なう。
ムカムカ…うーん、つわりを思い出して乗り切るか。
それに、同室の皆さまにご挨拶したら
何とかまともに食事ができるのが私ぐらいで。
がん専門病院じゃないから、色々な病気の方がいて。
(消化器系疾患など)
自分の病気以外の理解も深めようと思います。

吐いても残してもいい。
食べられることに感謝します。

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