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がんになって思ったこと

気持ちの隔たり。

気持ちの隔たり。 石垣島の猫

毎日暑いですね。頭皮にも汗びっしょりです。
ウィッグは出かける時だけ。家では脱いでます。
娘を皮膚科に連れて行った時のこと。
待合室で子供向け雑誌をパラパラとめくっていた娘が
付録についていたシールを見つけました。
「あ、この髪の毛のシール"かつら"みたい」

「おかあさんも、かつらかぶってるよね~?」←声がデカい

「う、うん。おしゃれ用のかつらね…」←むなしい見栄を張る私…

待合室には何組か親子がいましたが、みんな気にしてない様子。
さりげなく「聞こえないフリ」をしてくれる日本人的な思いやり?(^^;)

子どもは無邪気なものなので、言われて腹も立ちませんが
このハゲ頭、早く元通りにならないかな。鏡に映る姿を見るたびに
人知れずため息が出ます。ハァー。
もし母親が生きていたら、この頭を見て泣いたと思います。
可愛い娘がこんな姿になったら、私も涙が出ると思うから。

最近、ドキュメンタリーやドラマで乳がんの女性の話がいくつかありました。
今の私は、ああいうのを「第三者的な」目で見られないのです。つらすぎて。
特に、自分と同じようにまだ幼い子がいるお母さんの話などは見れません。
※ 見ることを否定しているわけではないので、誤解なきよう。
つらい闘病生活、子供への思い、すべて自分の身に置き換えてしまいます。

ブログ検索をしていて、乳がんが進行してほぼ全身に転移している方、
それも、まだ小さなお子さんがいる若いお母さんのブログを見つけると、
悲痛な叫びのような記述が胸に突き刺さって、読めなくなってしまいます。

子供たちのために何かしたくても、思うように体が動かない。
何でもいいから、家に帰って子供たちに何かしてあげたい。

どんなにつらく、無念でしょうか。

どうして、こんな母親たちに厳しい試練を与えるのでしょう。
幼い子供たちから、一番大切なものを奪わないでほしい。

がんなんて、人類の体からすべて無くなればいいのに。
必ず治る病気、絶対に再発しない病気になればいいのに。

当事者としてはつらすぎて見れないものを、自分の家族が
すすんで見ていたり、感動してもらい泣き?するのを見ると
何というか、気持ちの隔たりを感じてしまいます。

同じ屋根の下に一緒にいても、分かち合えない。

私の母も、病床で人知れず苦しんでいたかもしれません。
家族が毎日のように見舞いに来て、身の回りの世話をしてくれて
それはとてもありがたいことだし、幸せなことです。大きな力です。

でも、家族でも手が届かない、心の闇みたいなもの。
本人だけにしか分からない。

家族だってつらいんですよね。それは私も分かるんです。経験者だし。
ただ、当事者の立場はこれが初めてなので、戸惑いも多いのです。

家族以外の第三者が話を聞いてあげるのも、大切なケアだなぁと。
最近そう思います。友人知人、カウンセラー、看護師、患者仲間…

もちろん、一番の味方は家族です!!
でも、応援団は多い方がいいもんね。

さて、今日から入院です。今日は採血だけで、やることなし。
明日は、採血の結果が良ければ4回目の抗がん剤です~。
副作用、軽く済みますように。お願いします。

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