がんになって思ったこと乳がん治療記録
2015年を振り返って

ロケ地 群馬県某所
2015年は、年明けから経口抗がん剤のTS-1の服用が始まり、
アンチエストロゲン薬のタスオミンと一緒に、決められた量を
決められたスケジュールで飲み続け、定期的に検査を受けて、
いまだに体内に埋められたままのCVポートの洗浄も欠かさず…。
(CVポート…中心静脈カテーテル。鎖骨の下あたりにポートを
埋め込み、そこから静脈内にカテーテルを通し、心臓の横にある
太い静脈を通じて、全身に抗がん剤その他の点滴を行き渡らせる)。
CVポートは、使っていない時もお手入れをしないとカテーテルが
詰まってしまう恐れがあるので、通院の時に必ず「フラッシュ」という
洗浄をしてもらっています。ポートに針を刺し、生理食塩水を流して
いつでもポートが使える状態にしておくのです。
でも、いま現在、このポートは使っていないので、フラッシュのために
待ち時間を取られるのも苦痛になってきました。主治医も、そろそろ
外す?出しちゃう?なんて言ってるので、来年はポートフリーになって
いるかもしれません。もともと、腕の血管に点滴の針が入りにくく、すぐ
漏れたりするのでポートを使ったのですが、点滴中に両手が空くのは
魅力でしたね。スマホとかいじりながら点滴受けられるし。
EC療法の時は、副作用がひどくて吐きまくりだったので、食べられない
時はポートからブドウ糖も入れてもらって…2014年度は大活躍でした。
(今年は一度も使用しませんでした)
経口抗がん剤の副作用ですが、日常生活に支障を来すほどのひどい
副作用はないので、助かっています。無事に飲み続けることができました。
このTS-1もいつまで続けるのか、来年は色々決めなきゃならないことが…。
タスオミンの方は、ホットフラッシュ(顔面の火照り、頭がのぼせる感じ)が
少し気になります。11月から近所のショッピングモール内でパートの仕事を
始めたのですが、仕事中に顔が火照ってくると、恥ずかしくなって余計に顔が
赤くなるような気がします。汗も出るし。気にしすぎないようにしないと…。
というわけで、2015年は体力の回復と維持、増えすぎた体重の減量、
仕事への復帰を目標に生活していました。体重は今、仕事を始めて忙しく
しているせいもあると思うのですが、少しずつ減ってきています。むくみも
取れてきました。仕事は神経も使うし、日々の生活が慌ただしくなって大変
なのですが、病気のことを忘れて、健康な人と同じように働けることは大きな
喜びになっています。モチベーションも上がるし、気分転換にもなりますね。
保育園がやっていない時は、近所に住む義母に預けています。
(本当は土曜日も申し込めば保育園で見てもらえるんだけど、
子供たちが、土曜日は保育園に行きたくない!と言うので…)
ほんと、周りの人の助けを借りながらでないと、仕事も育児も家事も…
全部一人でこなしていくのは、大変ですから。夫が早く帰れる日は、夫に
お迎えを頼んで残業したり、買い物をする時間もできるので助かります。
11月から1月末までの短期契約で入ったのですが、契約を延長する方向で
話が進んでいます。体調と相談しながら、無理のない範囲で続けていきたい
と思っています。子供たちも、「お母さん、お仕事がんばって」と応援してくれて、
土曜日にはおばあちゃんに連れられて、私が働くところを見に来ます(笑)
「おかーさーん、がんばってー」「かっこいいー」と大きな声で言うので、少し
照れますが、周りの方はみなさん微笑ましく思ってくださっているようです。
同じ病気で治療をしている方の希望の星となれるよう、
来年もこの調子で頑張っていけたらと思います。
このブログにはコメント欄を設置していないのですが、メールでお便りを
くださった皆様、ありがとうございました。この場を借りて、皆様にお礼を
申し上げると共に、来る年が皆様にとって素晴らしいものであることを
心よりお祈りいたします。今年も一年間、応援ありがとうございました。
aimoriより。


